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桐野夏生「村野ミロ」シリーズの読む順番と一覧

本記事では、「村野ミロ」シリーズの読む順番と新刊情報をまとめます。

桐野夏生「村野ミロ」シリーズの読む順番は「刊行順」がおすすめです。

目次

「村野ミロ」シリーズの読む順番

続いては読む順番です。

現在の刊行情報は以下の通り。

では、それぞれを見ていきましょう。

『顔に降りかかる雨』

シリーズ第1巻は『顔に降りかかる雨』です。

発売日:1993年9月

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「親友のノンフィクションライター宇佐川耀子が、1億円を持って消えた。大金を預けた成瀬時男は、暴力団上層部につながる暗い過去を持っている。あらぬ疑いを受けた私(村野ミロ)は、成瀬と協力して解明に乗り出す。二転三転する事件の真相は?女流ハードボイルド作家誕生の’93年度江戸川乱歩賞受賞作!」

『天使に見捨てられた夜』

シリーズ第2巻は『天使に見捨てられた夜』です。

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「AVでレイプされ、失踪した一色リナの捜索依頼を受けた村野ミロは、行方を追ううちに業界の暗部に足を踏み入れた。女性依頼人が殺害され、自身に危険が及ぶ中、ようやくつかんだリナ出生の秘密が、事件を急展開させる。乱歩賞受賞直後に刊行された圧巻の社会派ミステリー。「ミロシリーズ」第2弾!」

『水の眠り灰の夢』

シリーズ第3巻は『水の眠り灰の夢』です。

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「オリンピック前夜の熱を孕んだ昭和38年、東京。連続爆弾魔を追う週刊誌記者・村野は、女子高生殺しの容疑者にされてしまい、やがてとある疑惑へと辿り着く――。 地下鉄爆破に遭遇した村野は連続爆弾魔・草加次郎事件を取材していた。村野は女子高生・タキとの出会いを通じ、殺人事件に巻き込まれていく。高度成長の歪みを抱えたまま変貌する東京を舞台に、炙り出されたおぞましい真実とは。孤独なトップ屋の魂の遍歴を描いた傑作ミステリー。」

『ローズガーデン』

シリーズ第4巻は『ローズガーデン』です。

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「高校二年生のあの日。薔薇(ばら)が咲き乱れる自宅のベッドで、ミロの口から「義父と寝た」という驚くべき話を聞かされた。「俺」は激しい嫉妬に囚(とら)われ興奮した──。ジャカルタで自殺した前夫・博夫の視点で、村野ミロの妖艶な青春時代を描いた表題作など、4つの事件簿からなる短篇集。「ミロシリーズ」第3弾!」

『ダーク』

シリーズ第5巻は『ダーク』です。

発売日:2002年10月。この巻を最後にシリーズ休止したが・・

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「名前、肉体、そして魂。 すべてを葬り去りたい。 「私の中の何かが死んだ」出所を心待ちにしていた男が四年前に獄中自殺していた。何も知らされなかった村野ミロは探偵を辞め、事実を秘匿していた義父を殺しにいく。隣人のホモセクシャルの親友。義父の盲目の内妻。幼い頃から知っている老ヤクザ。周囲に災厄をまき散らすミロを誰もが命懸けで追い始めた。」

『ダークネス』

シリーズ第6巻は『ダークネス』です。

発売日:2025年

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「見届けよ、ミロの最後の闘いを。桐野夏生の傑作ノワール・エンタメ最終幕! 私の愛した男たちは皆行ってしまった。私の魂を受け止めてくれる相手はもうどこにもいない――衝撃作「ダーク」から20年、村野ミロは生きていた。息子のハルオは「悪」を知る旅に出るが……。息子を守るため、凍る火の玉、ミロの最後の闘いが始まる。圧倒的迫力で描く、著者渾身のエンタテインメントの結末はいかに。」

桐野夏生「村野ミロ」シリーズとは

そもそもこのシリーズってどんなだっけ?という人向けの概要です。

タイトル「村野ミロ」シリーズ
作者桐野夏生
出版社文春・新潮社
既刊6

桐野夏生の「村野ミロ」シリーズは、女性探偵を主人公にしたハードボイルド作品です。けれど、単なる推理小説ではありません。社会の暗部に踏み込みながら、人間の孤独や痛みをえぐり出す文学的な深さを持っています。

主人公・村野ミロは、夫の死を経て探偵業を始めた女性です。彼女はいつも冷静で、感情を表に出さないように見えますが、その内側には激しい葛藤と虚無が渦巻いています。依頼を受けて事件を追うたびに、他人の闇を覗き込み、自分の過去にも向き合わざるを得なくなっていく。その過程が、シリーズ全体の軸になっています。

作風は非常に乾いていて、無駄な装飾がありません。セリフも少なく、淡々とした文体が続くのに、読後には深い余韻が残ります。暴力や性、家族の崩壊など重いテーマを扱いながら、決して説教的にならず、登場人物の弱さや欲望を静かに描くのが特徴です。

読み心地は決して軽くありません。しかし、社会の底を見つめながらも、ミロが最後まで自分を見失わずに歩き続ける姿には、不思議な清潔さと力強さがあります。破滅の香りをまといながらも、どこかにかすかな希望が残る——そんな緊張感が、このシリーズの最大の魅力です。

終わりに

以上が「村野ミロ」の紹介でした。

ではまた。良い読書ライフを。

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